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それから
それから
代助醒来时,脑海里悬着一块木板,随脚步声消失。他总在半夜按着胸口数心跳,思考这跳动的生命到底意味着什么。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 172,794 字 · 347 页
三千代はあまり緩り出来そうな様子も見えなかった。まともに、代助の方を見て、
「貴方も相変らず呑気な事を仰しゃるのね」と窘めた。けれどもその眼元には笑の影が泛んでいた。
今まで三千代の陰に隠れてぼんやりしていた平岡の顔が、この時明らかに代助の心の瞳に映った。代助は急に薄暗がりから物に襲われた様な気がした。三千代はやはり、離れ難い黒い影を引き摺って歩いている女であった。
「平岡君はどうしました」とわざと何気なく聞いた。すると三千代の口元が心持締って見えた。
「相変らずですわ」
「まだ何にも見付らないんですか」
「その方はまあ安心なの。来月から新聞の方が大抵出来るらしいんです」
「そりゃ好かった。些とも知らなかった。そんなら当分それで好いじゃありませんか」
「ええ、まあ難有いわ」と三千代は低い声で真面目に云った。代助は、その時三千代を大変可愛く感じた。引続いて、
「彼方の方は差当り責められる様な事もないんですか」と聞いた。
「彼方の方って――」と少し逡巡っていた三千代は、急に顔を赧らめた。
「私、実は今日それで御詫に上ったのよ」と云いながら、一度俯向いた顔を又上げた。
代助は少しでも気不味い様子を見せて、この上にも、女の優しい血潮を動かすに堪えなかった。