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それから
それから
代助醒来时,脑海里悬着一块木板,随脚步声消失。他总在半夜按着胸口数心跳,思考这跳动的生命到底意味着什么。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 172,794 字 · 347 页
「締めときますか。暑かありませんか」と聞いた。代助は袂から手帛を出して額を拭いていたが、やっぱり、
「締めて置いてくれ」と命令した。門野は妙な顔をして障子を締めて出て行った。代助は暗くした室のなかに、十分ばかりぽかんとしていた。
彼は人の羨やむ程光沢の好い皮膚と、労働者に見出しがたい様に柔かな筋肉を有った男であった。彼は生れて以来、まだ大病と名のつくものを経験しなかった位、健康に於て幸福を享けていた。彼はこれでこそ、生甲斐があると信じていたのだから、彼の健康は、彼に取って、他人の倍以上に価値を有っていた。彼の頭は、彼の肉体と同じく確であった。ただ始終論理に苦しめられていたのは事実である。それから時々、頭の中心が、大弓の的の様に、二重もしくは三重にかさなる様に感ずる事があった。ことに、今日は朝からそんな心持がした。
代助が黙然として、自己は何の為にこの世の中に生れて来たかを考えるのはこう云う時であった。彼は今まで何遍もこの大問題を捕えて、彼の眼前に据え付けて見た。その動機は、単に哲学上の好奇心から来た事もあるし、又世間の現象が、余りに複雑な色彩を以て、彼の頭を染め付けようと焦るから来る事もあるし、又最後には今日の如くアンニュイの結果として来る事もあるが、その都度彼は同じ結論に到着した。