轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
それから
それから
代助醒来时,脑海里悬着一块木板,随脚步声消失。他总在半夜按着胸口数心跳,思考这跳动的生命到底意味着什么。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 172,794 字 · 347 页
いくら、変ったって、そりゃ唯年を取っただけの変化だ。なるべく帰って三千代さんに安慰を与えて遣れ」
「君はそう思うか」と云いさま平岡はぐいと飲んだ。代助は、ただ、
「思うかって、誰だってそう思わざるを得んじゃないか」と半ば口から出任せに答えた。
「君は三千代を三年前の三千代と思ってるか。大分変ったよ。ああ、大分変ったよ」と平岡は又ぐいと飲んだ。代助は覚えず胸の動悸を感じた。
「同なじだ、僕の見る所では全く同じだ。少しも変っていやしない」
「だって、僕は家へ帰っても面白くないから仕方がないじゃないか」
「そんな筈はない」
平岡は眼を丸くして又代助を見た。代助は少し呼吸が逼った。けれども、罪あるものが雷火に打たれた様な気は全たくなかった。彼は平生にも似ず論理に合わない事をただ衝動的に云った。然しそれは眼の前にいる平岡のためだと固く信じて疑わなかった。彼は平岡夫婦を三年前の夫婦にして、それを便に、自分を三千代から永く振り放そうとする最後の試みを、半ば無意識的に遣っただけであった。自分と三千代の関係を、平岡から隠す為の、糊塗策とは毫も考えていなかった。代助は平岡に対して、さ程に不信な言動を敢てするには、余りに高尚であると、優に自己を評価していた。