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それから

それから

夏目 漱石

代助醒来时,脑海里悬着一块木板,随脚步声消失。他总在半夜按着胸口数心跳,思考这跳动的生命到底意味着什么。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 172,794 字 · 347 页

青空文庫

彼はただ彼の運命に対してのみ卑怯であった。この四五日は掌に載せた賽を眺め暮らした。今日もまだ握っていた。早く運命が戸外から来て、その手を軽く敲いてくれれば好いと思った。が、一方では、まだ握っていられると云う意識が大層嬉しかった。

門野は時々書斎へ来た。来る度に代助は洋卓の前に凝としていた。

「些と散歩にでも御出になったら如何です。そう御勉強じゃ身体に悪いでしょう」と云った事が一二度あった。なるほど顔色が好くなかった。夏向になったので、門野が湯を毎日沸かしてくれた。代助は風呂場に行くたびに、長い間鏡を見た。髯の濃い男なので、少し延びると、自分には大層見苦しく見えた。触って、ざらざらすると猶不愉快だった。

飯は依然として、普通の如く食った。けれども運動の不足と、睡眠の不規則と、それから、脳の屈託とで、排泄機能に変化を起した。然し代助はそれを何とも思わなかった。生理状態は殆んど苦にする暇のない位、一つ事をぐるぐる回って考えた。それが習慣になると、終局なく、ぐるぐる回っている方が、埒の外へ飛び出す努力よりも却って楽になった。

代助は最後の不決断の自己嫌悪に陥った。