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それから

それから

夏目 漱石

代助醒来时,脑海里悬着一块木板,随脚步声消失。他总在半夜按着胸口数心跳,思考这跳动的生命到底意味着什么。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 172,794 字 · 347 页

青空文庫

即かず離れず現状に立ち竦んでいる事が屡あった。この現状維持の外観が、思慮の欠之から生ずるのでなくて、却って明白な判断に本いて起ると云う事実は、彼が犯すべからざる敢為の気象を以て、彼の信ずる所を断行した時に、彼自身にも始めて解ったのである。三千代の場合は、即ちその適例であった。

彼は三千代の前に告白した己れを、父の前で白紙にしようとは想い到らなかった。同時に父に対しては、心から気の毒であった。平生の代助がこの際に執るべき方針は云わずして明らかであった。三千代との関係を撤回する不便なしに、父に満足を与える為の結婚を承諾するに外ならなかった。代助はかくして双方を調和する事が出来た。何方付かずに真中へ立って、煮え切らずに前進する事は容易であった。けれども、今の彼は、不断の彼とは趣を異にしていた。再び半身を埒外に挺でて、余人と握手するのは既に遅かった。彼は三千代に対する自己の責任をそれ程深く重いものと信じていた。彼の信念は半ば頭の判断から来た。半ば心の憧憬から来た。二つのものが大きな濤の如くに彼を支配した。彼は平生の自分から生れ変った様に父の前に立った。

彼は平生の代助の如く、なるべく口数を利かずに控えていた。