轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

みごとなおんな

みごとな女

森本 薫

「劇作」1934(昭和9)年11月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 16,668 字 · 34 页

青空文庫

あさ子 出来たら、そうしたいわ。

真紀 そんなこと言って、母さんを揶揄うんじゃないでしょうね。

あさ子 どうして?

真紀 どうしてって、そうじゃないか。

あさ子 でも、あたし、することがないんだもの。

真紀 することならいくらでもあるじゃないの、他に。

あさ子 どんなこと、じゃあ?

真紀 そうね、お茶をたてるとか、お裁縫だとか。その他にも、花を活けるとか、それからまた時にはピアノをさらうとか、何だってあるよ。それだけあれば、為ることが無いなんて言やしないな、母さんなら。

あさ子 そうかしら。

真紀 贅沢よ、あなた。

あさ子 でもね、あたし薬専へ行ってた間、ちっともあんなことしなかったでしょう。だからこの頃になって急にあれやこれや一遍にやり出すとね、母さん怒っちゃ厭よ、怒りゃしないわね、あたし、あんなものがみんな、なんだか、こう大変な大仕事みたような気がして仕方が無いの。木曜がお茶で、土曜がお花、月曜がピアノでその他の日がお裁縫でしょう。だからそのほかの時に、独りでやってみる気なんて、起りやしないの。そのくせ、じっとしてると、……長い間学校にいた所為かしら。

真紀 ――。