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めくらぼし
めくら星
小川 未明
「おとぎの世界」1919(大正8)年6月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 4,348 字 · 9 页
きっと、わたしが鳥を探して捕まえてきてあげるから、泣かないでおくれ。」といいました。
この物音を聞きつけた母親は、なにごとが起こったかと思って、奥から出てきました。そして、その次第を知ると、たいへんに怒りました。
「三郎のあんなに大事にしておいた鳥を逃がしてしまって、おまえはどうするつもりです。いつかの約束ですから、さあ、おまえは、この家から出ていってしまうのです。どこへでもかってにいってしまうがいい。」と、母親はいいました。
娘は手を合わせて、けっして悪い気でしたのではないから、許してくださいと泣いてわびましたけれど、もとより、これを機会に娘を追い出してしまう考えでありましたから、母親はなんといっても娘の過ちを許しませんでした。弟の三郎は、姉がかわいそうになりましたので、ともに母親のたもとにすがって許しを請いましたけれど、母親はついに許さなかったばかりでなく、娘を家から外へ追い出してしまいました。
「そんなに家へ入りたければ、逃げた鳥を探して捕まえてくるがいい。」と、母親は、娘を後目にかけてしかりました。
娘はやっと顔を上げて、
「三郎さん、わたしは、きっと鳥を探して捕まえてきてあげますよ。