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わがくふうせるオジヤ
わが工夫せるオジヤ
「美しい暮しの手帖 第一一号」1951(昭和26)年2月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,458 字 · 7 页
むろん私は忘れている。で、女房思えらく、毎月二十日にロチを食わせておけば亭主の誕生日を思いだすにも当らないや、というわけで、そこで※(「奚+隹」、第3水準1-93-66)屋に予約してあるから、※(「奚+隹」、第3水準1-93-66)屋は毎月ヒナ※(「奚+隹」、第3水準1-93-66)を丸々とふとらせ、二十日になると届けてくれる。女房は忘れているが、※(「奚+隹」、第3水準1-93-66)屋は忘れることがない、という次第で、したがって、わが家の客人は毎月二十日にくるのが一番割がいいのである。そのほかの日は甚しく御馳走がない。主人が菜食であり粗食だからだ。
二ヶ月前に血を吐いてからは、一ヶ月間酒をやめた。同時に、かたい御飯をやめた。もっぱらオジヤ。まれに、パン、ソバ、ウドンである。そして、酒は再びのみはじめたが、御飯は本当にやめてしまった。それで一向に痩せないのである。朝晩二度のオジヤもごく小量で、御飯の一膳に足りない程度であるし、パンなら四半斤、ソバはザル一ツ、あるいはナベヤキ一ツ。それで一向に痩せない。間食は完全にやらない。ミルクもコーヒーものまない。