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わがせいしんのしゅうい
わが精神の周囲
「群像 第四巻第一〇号」1949(昭和24)年10月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 15,670 字 · 32 页
万事がこの伝でカケアイ漫才なのである。別な角度からサグリを入れるワケである。居合わした数人の人たちが笑いだして、
「奥さんだよ、バカな」
と云っても、半信半疑、むしろ、益々、女房に非ず、と判断したようである。
弟子は○○式温灸の来歴を書いた書物をとりだして、
「この先生の温灸にかゝれば、万病が治るよ。肝臓でござれ、ミズムシでござれ、肺病なんか、特に三日から一週間で治ってしまうよ。それ以上にきくのが、性病。淋病、梅毒、あんなもの、この先生の温灸じゃ、病気のうちにはいっていないよ」
ポンポンとタンカをきるこの弟子は、むかしは生長の家の信者であったという。師匠はこの弟子を「火の玉」とよんでいた。もう一人は温灸をやりながらアンマをとる婆さん弟子で、昔は日蓮の信者だという。この方はおとなしかった。
火の玉は居合わした人々の人柄から判断して、胸の病いと性病患者がいる筈だと判断したようである。万事がこの伝でカケアイ漫才をやりながら、サグリを入れたり、ミズをむけたりするのであった。
私は私の病気を案じて附き添ってきてくれた高橋正二という商船学校出身のイキのいゝ青年に、