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インテリのかんしょう

インテリの感傷

坂口 安吾

「文藝春秋 第二七巻第三号」1949(昭和24)年3月1日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 4,720 字 · 10 页

青空文庫

今度の選挙で共産党が三十五人になったのは、民自党の二百六十何名同様予想を絶した現象であったが、這般の理由は、だいたい新聞の報ずるようなものであったろう。私としては、むしろ、急速に共産党を第一党にふくれあがらせ、政権をとらせてみたい。そうすれば、共産党のバカラシサ、非現実性は、すぐバクロする。政治が、民衆のものとなり、現実のものとなるのは、それからだろうと私は思う。日本を安定させるには、共産政府をつくらせ、その非現実性をハッキリさせることが先決条件だと私は思う。尚、こんどの選挙で、民自党が主食の三合六勺配給ということを云った。こういうことを云って選挙に勝って、約束が果せなかったら、内閣失格、オヤメになるべし、である。こういう公約に対して、国民はいさゝかもカシャクすべきではない。公約を果すか果さないかゞ政党の能力なのだから。

最近著名な文化人の共産党入りが続出しているが、青年層の場合と違って、学識を身につけて久しい文化的老練家の場合には、なぜ今まで共産党に入らなかったか、今に至ってようやく共産党に入るのは何故か、ということを第一に考える必要があるだろう。