轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ジイドとそのソヴェトりょこうき

ジイドとそのソヴェト旅行記

宮本 百合子

「文芸春秋」1937(昭和12)年2月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 9,615 字 · 19 页

青空文庫

について率直に語ろうとしている。ジイドが「指摘する重大な誤謬にたいして、ソヴェトはきっと打克つであろう」という確信、「ある国の特殊な誤謬は決して国際的な普遍的な、主義の真理を傷つけるものではない」という人間の明智に対する信念によって――ジイドは、また、彼の論敵ら「秩序の愛と暴君の趣味とを混同する」徒輩が、この紀行文から手前勝手な利益を引っぱり出すであろうことをも、はっきりと予見している。しかも彼が敢てこの紀行文を公表するのは、上述のような人類的な確信と共に、虚偽に固執することは却って敵の攻撃に絶好の機会を与えるものであるという現実生活における経験及び「真理は、たとえ痛々しいものであっても、癒すためにしか傷つけないものである」という、誠実への献身に励まされての上のことだという説明が加えられているのである。

『中央公論』の新年号に訳載されているのは、紀行の第三節までである。あと、どの位つづいているものであろうか。とにかく、第一節において、ジイドは、心を傾けてソヴェトに開花している日常生活の幸福そうな明るさ、行き届いた文化的施設、どこの国においてよりも深く強くヒューマニティーを感じさせる人間と人間との接触、共感、民衆が享有している非常に長い青年期の高い価値と美とを称讚し、描写している。