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ソヴェトぶんだんのげんじょう
ソヴェト文壇の現状
宮本 百合子
「綜合プロレタリア芸術講座 第一巻」内外社、1931(昭和6)年5月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 28,896 字 · 58 页
ベズィメンスキーは、ソヴェト大衆の声高い遠慮ない批判の最前列にたって、六月、レーニングラードに開かれる「ラップ」大会に前進した。「ラップ」は分裂するかと思われた。が、リベディンスキーは自分の誤謬と、大衆の批判が正当であることを承認し、「英雄の誕生」連載を中止した。
「ラップ」は勇敢にこの激しかった内部の自己批判を、プロレタリア文学発展の一過程として、七月の第十六回ロシア共産党大会を迎えた。
スターリンはソヴェトのプロレタリア文学が、再建設期において益々大衆と生産に接近し、ボルシェビキ化することを演説の中で提言した。
「ラップ」からはキルション、ベズィメンスキー、セラフィモヴィッチの三人が代表として大会に出席した。「ラップ」がプロレタリアの階級的作家団体として経て来た過去二年間の闘争をキルションが報告した。彼は、偽りない態度でプロレタリア作家のまだ清算しきれない欠点として、文学制作に於ける唯物弁証法的手法の不十分な獲得について云った。しかし、「今こそ、プロレタリア作家は、党の中央委員会の文学に対するテーゼにおいて課せられた任務――プロレタリア文学の指導権を闘いとるべく前進している。