轻松读懂日语经典作品
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いっすんぼうし
一寸法師
江戸川 乱歩
「東京朝日新聞」朝日新聞社、1926(大正15)年12月8日~1927(昭和2)年2月20日<br>「大阪朝日新聞」朝日新聞社、1926(大正15)年12月8日~1927(昭和2)年2月21日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 96,475 字 · 194 页
来客ばかりでなく家内の人でも、だれでも構わない、兎も角何か大きな物を持って門を出た人はないでしょうか」
「大きなものといってもせいぜい折かばん位のものです」書生は不思議相に答えた。「自動車や車は門を出たり入ったりしましたけれど、だれもそんな大きなものを運び出した人なんかありません」
外の雇人達もそれ以上のことは知らなかった。
「裏口の方からだれか出入りしたものはありませんか」
明智は最後に二人の下女中をとらえた。
「勝手の方は、見知り越しの御用聞き位のものですわね」
女中の一人が別の女中の方を見て同意を求める様にいった。
結局何も分らなかった。自動車の助手も、主人の外にはだれものせなかった。大きな品物なんか運んだ覚えはないと明言した。もしも彼等が何物をも見逃していなかったとすれば、この上は天井裏とか縁の下とか、邸内の隅々を探して見る外はない様に見えた。だがそれは既に山野家の人達によって一応探索し尽されていた。誠に山野三千子は煙の様に消えてしまったのであった。
「だが、そんなことは不可能です。何か見逃しているものがある。現にあなた方はこのピアノを見逃していた。