轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

さんにんのひゃくしょう

三人の百姓

秋田 雨雀

「婦人公論」1920(大正9)年6月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 5,876 字 · 12 页

青空文庫

多助は赤児の顔を見て、

「それさ、いい着物を着て、ただ者の子供じゃあんめいよ。そんだとも、うっかり手をつけられねいぞ。かかり合いになって牢屋さでも、ぶっこまれたら大変だ。触らぬ神に祟なしって言うわで。」

と附足して言いました。

「そうだども、不憫でねいか、獣にでも見つかったら、食われてしまうでねいか?」

と、気の弱い太郎右衛門は言いました。

「子供も不憫には不憫だども、勿体ねい着物っこを着てるでねいか?」

と平生から少し慾の深い伊作は、赤児を包んでいる美しい布を解いて見ました。すると、赤児の腹のところに、三角にくけた胴巻が巻きつけてありました。伊作は赤児の泣くのも耳に入らないと言うように、その財布を取り上げて、片方の端を持って振り廻して見るとその中から小判がどっさり出て来ました。それを見て、多助も太郎右衛門も吃驚してしまいました。

「何んて魂消た話しだ!」と多助は青い顔をして太郎右衛門を見ると、太郎右衛門は今までこんな大金を見たことがないので、胆をつぶしてしまって、がたがたふるえていました。

伊作の発議でとにかく三人はその赤児を拾うことにきめました。

「この金はとにかく、己らが預って置くことにすべい。