轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
さんじゅうねんごのせかい
三十年後の世界
海野 十三
「少年読売」1948(昭和23)年3~12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 68,140 字 · 137 页
全く、原子力時代となった故に、交通機関ばかりではなく、土木も建築も製造工業も、たいへん楽になってしまい、昔の人に聞かせたら、それはでたらめの夢だ、といって信じないであろうことが、今はごくかんたんにやりとげることができるのだ。
一同は、早い時間のうちに、必要なだけのルナビゥムを掘り出す必要があったから、マルモ隊長までが、その原子力ハンマーを操って、ルナビゥムを掘りにかかった。
さいわいに、この前掘った旧坑が、そのまま残っていて、ルナビゥム鉱は、青白く光っていたので、すぐに仕事にとりかかれた。全員は夢中になって働いた。
それがよくなかった。
こういう場合、やっぱり監視員を立たせておくのがよかったのだ。全員が掘っているため、彼らは自分たちの様子をうかがっている異様ないでたちの一団がそば近くにいることに気がつかなかった。
その異様ないでたちの一団は、トロイ谷を見下ろす峰々から、そっとマルモ隊を見まもっていた。
彼らは、全身を甲虫のようなもので包んでいた。頭や両手、両足のあるところはマルモ隊の人々と同じであったがしかしそれは、マルモ隊員がつけている空気服みたいにすんなりとしたものでなく、わら人形のからだに鉄板をうちつけたような感じのするものだった。