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せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
在线阅读戸坂 潤《世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 215,338 字 · 422 页
彼が検挙されると、その前から通告してあった三木批判が、プロレタリア科学研究所で一斉に始ったのである。之は三木をいたく傷けたのが事実らしい。
元来プロ科学研究所なるものは、三木が河上肇博士等と計画した「マルクス学会」というものと、「国際文化」のグループとが合体して出来たもので、三木がその産みの親の一人であるし、それに三木が東京へ出て来て間もなく出版した『新興科学の旗の下に』というマル旗〔『マルクス主義の旗の下に』誌〕ドイツ版そっくりの雑誌(羽仁五郎君と一緒に鉄塔書院から出した)も、これを機会に廃刊にした位いだから(尤も財政上続かなかったかも知れぬ)、三木の心事も同情に値いするだろう。上京以来、北※(「日+令」、第3水準1-85-18)吉と組んで『学苑』であったかを編集して、アカデミーの哲学者を嫌がらせたり、又新興科学で切りまくったり(被害者は故土田杏村氏や田中耕太郎氏其の他多数に及ぶ)、プロ科の哲学研究をリードしたり、其の他高畠訳資本論に対する批評によって物議をかもしたり、其の他其の他でやるだけやったということが、せめてもの本懐だと彼は述懐していたらしい(元来三木には敵が多いのである)。