轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

せかいのかふ

世界の寡婦

宮本 百合子

「婦人公論」1946(昭和21)年12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,525 字 · 17 页

青空文庫

それらの若い、孤独な妻たちは、季節季節の色どりを健気に身をつけて、さまざまの職業につき、経済上の自立とともに未来のひろやかな展望をもとうとしている。未亡人という表現が重く苦しく再登場して来る場合は、大抵、その妻たちの生活問題が切迫したときである。したがって母となっている孤独な妻たちの困難が主軸となって、一つの社会問題となるのである。今日の日本では、未亡人の問題がいわれるとき、すべての人の表情に困惑の色が深められる。なぜならこの深刻な課題は、解決がたやすくないどころか、国家の責任で解決されようとは全くしていないのであるから、手にあまる大課題として、いつも第一段からもち出されて来る。今日の常識は、架空の心がまえや美辞を千万遍くりかえしたところで、孤独な母、妻の生活の安定は得られないことを知っている。生活安定の基礎である経済事情を眺めたとき、日本じゅうの律気な生活者の誰にとって、現在が安定しているといえるだろう。経済破壊は全面的で、根本的である。ごく皮相にとりあえずそれらの母なる妻たちに授産場を、と思う人は多いが、その材料、その建物、そしてミシンはどこから来るというのだろう。