轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ちゅうじょうせいいちろうの「かしんしょう」まえがきおよびちゅう
中条精一郎の「家信抄」まえがきおよび註
宮本 百合子
「中條精一郎」国民美術協会、1937(昭和12)年1月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,886 字 · 16 页
父とロンドンの生活とにまだその頃は在った閑静さ。
書簡(三〇)
註。おおこれは又何たる古典的「もうとるかあ!」燃えるような落日に森が黒い帯と連っている路を一人の美人が「もうとるかあ」を操縦して馳けている。坐席がびっくりする程高いオープンで、ギヤー・ブレーキ・ハンドルすべてが露出である。エンジンだけが覆われている。ハンドルは坐席に合わせてまるで低いところについているから、美人は愛嬌よい顔をこちらに向けつつも背中は痛々しい程の前屈みになっている。
だが、私は妻としての感情から、妻としてのこのエハガキをよんだ時母の心に何か戸惑いを生じたであろう瞬間の感情を察して微笑する。何故なら、父は大した考えなく一般的に、翼がなくて何処までも飛べる発明が出来るまで生きたいという心持を云っているのであるが、一通りこの夕焼空の上にかかれた文章を読むと、何だか、この世にそんなことが起る頃まで待つこそよけれ、待っていたがよいと云っているようで、そう云われているのは、留守をしている妻、自分であるかのような、妙な混雑を感じる。そして、子供らしくむっとして、其那頃まで待たされてはかなわない、という気がする母は、雁皮紙の便りに、この文章について何と書いたであろうか。