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『ケプロン・くろだのこうそう』について
中谷宇吉郎集 第八巻
中谷 宇吉郎
中谷宇吉郎『中谷宇吉郎集 第八巻』。同一底本的分册已合并为一书。收入:『ケプロン・黒田の構想』について、桂浜、北国の春、金鱗湖、高度八十マイル、写真と暮らした三十年、寅彦の遺跡、南極・北極・熱帯の雪、百科事典美談、北海道開発に消えた八百億円、母性愛の蟹、娘の結婚、雪の化石2、六三制を活かす道、ピーター・パン。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 85,890 字 · 178 页
乱暴な連中のことだから、八十マイルから百マイルくらい平気でとばすのだそうである。
宿題などを見ていても、問題が甚だ具体的である。油田地帯の地下構造をきめる、という問題だと、既知の油田について、名前だけ伏せて、表面地質図と、ボーリングの資料とを与えて、それで地下構造を描かす、というようなやり方である。いろいろ工夫して、描いてもって行くと、先生の方には答えは分っているので、間違っていると返される。それでまた考え直して、修正した図をもって行く。答えに合うまで、何遍でも、そういうことを、繰り返すわけである。
これならば、なるほど卒業したら、すぐ間に合うわけである。地質学を必要とする役所なり、会社なりへ勤めれば、すぐなんらかの部門で、何かの仕事ができるにちがいない。そういうことを別にしても、こういう具体的な知識を与える教育は、眼界を拡げる上に、大いに役立つものと思われる。眼界を拡げるというのは、普通には興味を感じない事物に、興味を感じ得る、という意味である。職業教育とはいったが、こういう面を考えてみると、アメリカの大学教育も、そう馬鹿にしたものでもない。高級な抽象的議論で、「空の盃をやりとりして」