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くだん
九段
「別冊文藝春秋 第二〇号」1951(昭和26)年3月5日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 9,870 字 · 20 页
係りの女中だけは最少限度にオメデトウぐらいの表現はしてもよろしい」
この訓辞は賞讃すべきであろう。こういう訓辞を与えうるオカミサンは、たしかにタダモノではない。一流の人物である。彼女の多くの言行もそれを裏書きしているようだ。
この勝負は大山が負けた。彼はまだ若年だから、あれほど生来の落付きをもっていても、気持ちのおのずからの浮き沈みを真に鎮静せしめることができないようだ。
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去年の初夏のことであった。当時私は読売に小説を連載していたから、上京の機会も多く、その時は読売にも私にも親しみの深いこの旅館で仕事をするのは当然であった。
私が本当に酔っ払うと、風の如くに行方不明になるのは二十年来のことである。近頃はメッタに大虎にもならないが、昔はよくやった。むかし浅草でノンダクレていたころは、酔っ払って女の子(みんな浅草の女優であるが)を口説くのはまだ中の部で、ひどい時には淀橋太郎と一日半ノンダクレたあげく、森川信の楽屋から廊下をまわって松竹少女歌劇の楽屋へ行ってダンシングチームに一席の訓辞をたれ、つづいてその廊下の突き当りから国際劇場の舞台真上の鉄骨の上へ登りました。