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ごかねんけいかくとソヴェトのげいじゅつ
五ヵ年計画とソヴェトの芸術
宮本 百合子
「ナップ」1931(昭和6)年1、2、4~8、10月号、「プロレタリア文学」1932(昭和7)年1月創刊号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 58,485 字 · 116 页
俺あ党員じゃねえんだからね。正直に、手前の背骨を痛くして耕してた百姓から牛までとっちまって、日傭いになり下がらせる社会主義ってのは分らねえんだ」
集団農場組織に対しては都会の労働者の間にさえそういう無理解が一部のこされた。当時ソヴェト同盟の遠い隅々で集団農場組織に派遣された技術家とコムソモール、それを支持する貧中農群は富農、昔から村にいて革命を憎んでいる僧侶、籠絡された村ソヴェト員の一隊と、実に必死な階級闘争をつづけつつあった。農村都会プロレタリアートの社会主義建設へ向うこの複雑で多難な歴史的瞬間、新たな集団的心理の発生と日常生活の根本的な社会主義的躍進を、ではソヴェトの芸術はどう反映しているか? 階級の芸術としてのソヴェトのプロレタリア芸術がどんな社会的役割をその芸術活動を通して演じつつあるか。ソヴェト芸術の五ヵ年計画は、先ずその自己批判をもって発足したのであった。
二つのスローガン
――「大衆の中へ!」
一九二八年の末から一九二九年にかけて、ソヴェトの芸術は、「大衆の中へ!」というスローガンをかかげていた。
だが、人々は質問するだろう。