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ことしのほうふ
今年の抱負
大倉 燁子
「宝石 五巻一号」1950(昭和25)年1月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 1,249 字 · 3 页
元旦の朝はその一年というものが非常に長いように思われる。三百六十五日あるのだから長いのはあたりまえだが、その一日を無駄なく、大切に暮らしたら相当何か出来るはずなのだ。
今年こそは大いに勉強して、自信のある作品とまではゆかなくとも、せめて、恥しくない、顔の赤くならないものを書きたい。
私は来る年毎に必ずそれを考えるのだが、まだ一度だって実行出来たためしがない。最初の意気込みが、二月、三月、ともなればそろそろ引込みかけ、四月頃にはすっかりしぼんでしまい、六月の声をきくともう半分は自暴自棄になって、また来年のことだ、と、あとの下半期は無茶苦茶に過してしまうのが常だったが、いつまで、そんなたわけたことを云ってはいられなくなった。
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私はまたこんな風に考える事もある。
お金があって、生活の心配のない人は羨しい、さぞいいものが続々と書けるだろう、静かないい書斎があって、家人にわずらわされることがなかったら、心のままに書けるのではないか、落ちつくことの出来ない、雑居のようなこのざわざわした日常生活の中で、何が出来るだろう、出来ないのがあたりまえではないか、と、それは自分への弁解なのだが――。