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こんじゃくばなしサンドイッチへいだん

今昔ばなし抱合兵団

海野 十三

――金博士シリーズ・4――

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 10,504 字 · 21 页

青空文庫

それが爆撃の皮切りであった。それから、始まって、息をつぐ間もなく、爆裂音が続いた。壕の天井や壁から、ばらばらと土が落ちて、戦き犇きあう避難民衆の頭の上に降った。あっちからもこっちからも、黄色い悲鳴があがる。

中には、案外くそ落着きに落着いている奴もあるもんだと思ったが、私と肩を摺り合わせている青年がいった。

「あの、どどーんという爆裂音と、あのずしんずしんという地響と、この二つを無くすることが出来ないものかな。あれを聞くと、生命が縮まる」

「それは無理だと思うね。この重慶にいる限り、どうも仕様がないよ」

と私はいった。

「いや、私はまだ対策があると思うんだ。もっと防空壕を深く掘るとか、出入口の扉を三重四重にするとか、政府が努力するつもりなら、もっといい防空壕が出来る筈だ。そう思いませんか」

「それはそうだね」と私は青年にさからわぬよう相槌をうった。

「とにかくわれわれは、世界中で最も勝れた市民だということを忘れてはいかん」

青年の話が急にかわった。

「え、どうして?」

「え、だってそうだろうが。世界中で、われわれほど毎日のように猛爆をうけている市民はいない。