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ならわざるをつたうるか
伝不習乎
北大路 魯山人
「星岡」1935(昭和10)年
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 4,662 字 · 10 页
結局ひとがいないという結論になるのである。
しからば彼等はなぜそんなに低級なのかというと、要するに材料のなんたるかを、木彫のなんたるかを、水彩画のなんたるかを、充分に理解していないからである。器用にスケッチすることは出来ても、それが本体を掴むことが出来ないのは、本体のなんたるかを知らないからである。ひと口にいえば天与がなく、誠実がないからである。しかし、僕がこういったからといって、世間にこれらのものを賞賛するひとがないわけではない。ないどころかなかなかたくさんある。だいこんで鶴がうまく刻んであるとか、寿司の取り合わせがよいとかいってなかなかの人気であった。また、木彫にしても、水彩画にしても、これを買っているひとがあったのである。しかし、心あるものには、これらはとうてい賞めることは出来ないし、また、従って買えるものではない。作る者も低級だが、これを見たり買ったりする方もまた低級で、両方とも取り組みになっているというわけである。
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世に文士は多い。だが彼等は器用な筆を持っていても、帝展の新画一つ批評するものがない。彼等には帝展の絵でさえ批評する力がないのである。