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はいくのつくりよう
俳句の作りよう
高浜 虚子
「ホトトギス」1913(大正2)年11月~
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 45,854 字 · 91 页
てついに舞を舞うというのが一篇の趣向であります。これと年玉とはなかなか容易に結び付けられそうにもありませんが、試みに一、二を試みてみせましょうならば、
関寺や浮世の人のお年玉
年玉の贈答などは浮世のことで、この関寺小町一篇に現れた天地などとは没交渉であるといったのであります。
小町には年玉よりも餅かな
小町はもう乞食になっているのですから、年玉をやるよりも餅一切でもやった方がよかろうというのであります。色気よりも食い気といったところであります。
次に移ります。高の字と年玉との結びつけは比較的楽だろうと思います。
年玉や高き賤しきおしなべて
身分の高いものも賤しいものも、おしなべて年玉のやりとりをするというのであります。
高々と水引かけぬお年玉
これは説明を要さないことと思います。
高砂の翁が許やお年玉
めでたく年取っている高砂の翁とも見るべき人のもとに年玉をおくのであります。
背高なる乙娘やなお年玉
久しぶりにある家を訪いて年玉などを贈ったのであるが、二番目の娘の子のまあ背の高いことと驚いたのであります。
年玉や高家邸の表門
高家というのは例の吉良上野介のような役目で、公家と武家との間に立って両者の交渉を掌る職務であるところから、自然賄賂を受ける機会も多くなる。