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はいくのつくりよう
俳句の作りよう
高浜 虚子
「ホトトギス」1913(大正2)年11月~
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 45,854 字 · 91 页
まして蕪村以下の俳人にあっては、器用は十分器用だし、面白い句も中にはあるけれども、しかしどことなく軽浮の感をまぬかれない。
近代の俳壇でも正岡子規という人は決して人間を軽蔑しなかった人である。人間社会をくだらないものとして頭から見下ろしておったような人ではなかった。もしあの人にして健康が許すならば、社会の人として働く考えすらも持っておった人であった。かくの如く人生に趣味をもち、尊敬を払っておった人が、病いのためまた自己の文学のために人生を離れた地位に立たなければならなかったわけであるが、その句には軽薄な跡が少しもみえない。シットリと人を感じさせる点にあっては蕪村よりも子規の方が上であると自分は信ずる。その点においては元禄の芭蕉に次ぐものといってさしつかえないと思う。
そうして子規以外にも今日の俳人中にはやはり人生を愚にせず、人生に対して相当の熱意をもっておりながら、その半面に超脱した世界に遊ぶごとき考えで俳句を作っている人も少なくはない。これらの人の句はどことなく落ち着きがあって、発句が下手にかかわらずなお相当の尊敬を払うにたると思う。けれども中にはまた頭から人生を俗世界と罵って、本当に人生が分からぬくせになお自ら高くおり、しかも自分は人生を超脱した詩人であるということをもって自認しているような人々も見受け