轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
はいくはかくかいしかくあじわう
俳句はかく解しかく味う
高浜 虚子
「俳句は斯く解し斯く味ふ」新潮社、1918(大正7)年4月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 73,016 字 · 144 页
のである。柏原近傍は信州でも最も雪の深いところで五尺も六尺も積るのである。今でも信越線が雪のために立往生をするのは、いつもこの柏原近傍であるのを見ても、いかに雪が深いかを想像することが出来よう。この柏原という土地は、北越に通ずる街道の一宿ではあるけれども、土地が土地だけに余り繁華な所ではないのであるが、その中にも一茶は極めて貧しい百姓であって、ことに硬骨で疎懶で、俗世の事に頓著しない男であったから、非常に変人扱いにされて土地のものから軽蔑されておったという事である。――尤も少数の人には敬愛されておったらしいが――その俳句には三百年の俳句界を通じてない特色がある。その一つは俗語を自由に斡旋したことで、たとえばこの句の如きも「これがまあ」という如き極めて鄙近な言葉を使って「つひの住家」という雅語に結びつけ、それでどことなく悲調を帯びているところなどは、ちょっと他に例のないところである。
ことしからまる儲ぞよ娑婆の空 一茶
大病をしたのが幸に全治して新らしい年を迎えた時の句で、もう去年の病気に死んでおったものとすれば、それまでなのであるが、それが幸に生きてまた今年から新しい命をつないで行くとすれば、今年からは丸儲じゃというのである。