轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ふゆをこすつぼみ
冬を越す蕾
宮本 百合子
「文芸」1934(昭和9)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,898 字 · 14 页
(作家的再出発)
プロレタリア文学運動が成熟すればするほどその裾は幅広く、襞は多いものとなって前進してゆくであろうから、もとより私は自分をもこめるさまざまの作家が、それぞれの可能性の上に立って、たっぷり仕事をやってゆき、その質を高めてゆくことを自然であると信じている。
もっとも正直な打ちあけ話をすると、私はある初歩的な時期、一つの疑問をもったことがある。それは、どうしてプロレタリア文学運動の中では、一例をあげれば職場でのストライキが高潮に達した時にあぶなっかしい幹部として監視をつけられたというような話のある人や、左翼の政治的活動から自発的に後退の形をとってきたような人が、組合にいたとか、組織についていたとかいうその出身や経験を評価され、堂々と通用しているのであろうかと、けげんに思った時代があった。そのような素朴な、歴史を見ない誤った至上主義的理解からは、幸い久しい以前にぬけでているのであるが、やはり転向作家のことはプロレタリア文学の発展の上に個人的であるとともに普遍な問題を含んでいると思うのである。
実際の場合について見れば、なるほど転退は一人一人の事情によって、それぞれのやり方で個人的になされたであろう。