轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ゆうじょうにかんけいあるエッセイ
友情に関係あるエッセイ
戸坂 潤
「改造」1941(昭和16)年2月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,236 字 · 17 页
常識の一種からすれば四〇歳はたしかに生涯の一つの自然な転期である。研究室や実験室に立て籠った私位の年輩の学究達は、文科系統であろうと理科系統であろうと、やがて学位を得ていいような自然の季節であるかも知れない。がそれにしても、こんなに一遍に出揃うというのは何故だろう。いや今まで何故私の友人達は一向に博士にならなかったのだろうか。社会に於けるそうした自然現象の一種として説明するには、之は少し現金すぎるような気がするのだ。
最近日本の学界の水準がそれだけに高まったとも考えられる。いや少くとも、最近急にそういう高まりを自覚し自己認識するようになった一つの現われと云えるかも知れない。日本の科学的乃至学究的な文化の独立化や向上の最近の遽かな結果である、と見るべきかも知れない。併し疑問は依然として残る。何故、最近に、であり、又遽かに、であるのか。私はここでも、どうしても新らしい文化的勇気とでも、いうべきものを取り出さずには、話しがつかないと考えるのだ。
学位は著述と違って、本が売れるから本屋が出したがるというようなものではない。学位論文に取りかかって之を思い切って提出するまでには、多分相当の発心と決意とが要ることだろう。