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どうしこばやしのぎょうせきのひょうかによせて
同志小林の業績の評価によせて
宮本 百合子
四月の二三の作品
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 5,207 字 · 11 页
芸術家には単に芸術の範囲内だけで活動させるというわけには行かないものでしょうか」と云っている。薫という筆名によって『都新聞』の文芸欄に「一生懸命のあまり、優秀な創作技術家としての成長をギセイにすることなど顧みる遑もなく(中略)イノチを縮めたのであろう」と書いている人もある。
これ等の意見は皆、同志小林のプロレタリア作家としての価値を認めようとしながらも、プロレタリア作家の発展における階級的必然性というものを全く理解していないところから、遂に基本的な点において救いがたく誤りに陥っているのである。
宮島、板垣氏等は、自身の属す階級の小市民的制約性に見解を狭められ、プロレタリア文学というものは階級闘争に立ち向うプロレタリアートの精鋭な武器とならねばならぬものであること、またプロレタリアートがその発展の歴史から見てもこの世に社会主義社会を招来し得る唯一の階級であるから、プロレタリア作家こそ社会主義建設のためにはその全活動を集中するものであるという動かすべからざる必然性を会得していない。
同志小林多喜二が、宮島氏等をして痛惜せしめる程傑出したプロレタリア作家であり得たのは、同志小林が宮島氏らによって反覆されている「文学的才能」