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どうしこばやしのぎょうせきのひょうかによせて

同志小林の業績の評価によせて

宮本 百合子

四月の二三の作品

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 5,207 字 · 11 页

青空文庫

や「頭脳のよさ」などを書斎で小まめに磨いたからではなく、彼がその不撓の精神でプロレタリアートの闘争を全く自身の闘争とし、その課題を課題として、倦むことなく刻苦しつづけたからである。真のマルクス主義者にふさわしく、文学をも階級の全闘争の欠くべからざる一部として従属せしめ、その正しい理解故に益々プロレタリア文学作品の価値を認め、自身率先して、常にその課題に答えるべく努力したからこそ、彼の根づよい前進があったのである。

このような発展の必然によって、同志小林が実践とともにボルシェヴィク作家として高まり、プロレタリアートの党派性の最高の組織に参加したことは、極めて当然である。

同志小林に加えられた兇暴な白テロは、とりもなおさず全文化・文学運動を暴圧する支配階級の野蛮兇猛そのものである。一人の確乎たるボルシェヴィク作家の存在にも耐えぬ程、彼等の危機は深刻なのである。宮島、板垣氏らが以上のような現実を把握し得ず、さながら同志小林の当然の発展の道そのものを非とするような口ぶりを示すことは、同志小林を殺した憎むべき真の敵の姿を覆うものであり、そのことによって、弔辞はかえって敵の支柱、反動の役をつとめる結果に立ち到ったのである。