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といにこたえて
問に答えて
宮本 百合子
「文芸通信」1934(昭和9)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 4,571 字 · 9 页
もっと強烈ななまなましい対立する力の形象化をそこに感じる。だからステッキに就いて一つの小品を書いたとしても、私はそのような内容でそれを書くことは、私の気持ちの上から出来なくなって来ているのである。
この感情の再組織のことはプロレタリヤ文学上では大きな問題であると思う。これから先もプロレタリヤ文学の発展のためには繰返し取り上げられなければならない問題であろう。
私は、プロレタリヤ文学においても筋だけの小説を書くのには満足できなかった。自分は「もう少し違った小説を書きたい」というのが私の今日までの謙遜にしてまた強情な一つの願いであった。それを実現するためには、今日まで自分としては全力的な発展のための努力がなければならなかった次第である。
リアリストは経験主義者ではないということについて。
私は、婦人作家の中では独特な作風をもっていた田村俊子氏の、作家としての生活振りを思い出す。彼女は日本で極く短い期間にロマンチックな形で現れたインテリゲンツィアの婦人解放運動と前後して作家活動をはじめ、前の時代の自然主義の婦人作家が示さなかった女の自我の問題を恋愛の経緯の中に芸術化した。