轻松读懂日语经典作品
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しじゅうふわく
四十不惑
佐々木 邦
「講談倶楽部」大日本雄辯會講談社、1952(昭和27)年1月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 12,633 字 · 26 页
不必要なことをやっているという感が深い。一週一回ぐらいのことで語学の力がつくものでない。しかし此方も今更やめようとは言えないし、先方もやめて下さいと言える義理でなかった。課長なればこそ部下なればこそで、兎に角お互に終りを完うした形だった。結構な催しだけれど、効果は絶対にない。結局は、こういうことはやるものでないという実地教訓を受けたに過ぎなかった。
長の講座が終って一息ついた晩だった。夕食後妻が書斎へ追って来て、坐ると直ぐに、
「あなた、私、あなたにお願いがありますの」
と言った。長年の体験で分っているが、妻に坐り込まれる時はいゝことがない。警戒を要すると思いながら、
「何だい? 一体」
と僕はさあらぬ体で訊いた。
「丁度いゝ機会ですから、あなたもお茶をお始めになって下さい」
「…………」
「お厭でいらっしゃいますか?」
「厭ってこともないけれど」
「お厭とは仰有れませんわね。あなたは小柴さんがお好きですから、御一緒なら願ったり叶ったりでございましょう?」
妻は直ぐにこの通りだ。言葉使いの改まる時は胸に一物ある。お願いでも何でもない。強制だ。
「そんな高圧的な物の言い方をするものじゃない。