轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

こくみんがっこうへのかてい

国民学校への過程

宮本 百合子

「オール女性」1941(昭和16)年3月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 2,272 字 · 5 页

青空文庫

同じ年の三月に入学する児童の数と卒業してゆく子の数とを見くらべると、就学率こそ年々九九パーセントを示していても、卒業する少年少女は例年三十万から四十万減っている。卒業式の日に姿をみせなかったそれらの子供たちは、みんなどこかに働かされていて、日本の有識者年齢の最低十一歳までに四万六千余人、十三歳までの年で稼いでいるものが四十三万ほどある。この稚い働きての中で十一歳までのものでは、女の児が男児の倍の数を占め、十三歳までのものの中には女の子の方が十万人も多い割合であることも、私たちに沁々と現代の苦難少くない幼年時代を思いやらせずにいない。

六年制であってさえ、この実情であったのだけれども、それが国民学校となり八年制となったとき、状態はどのように好転するだろう。学校の入費の何割が国庫で負担されることになるのだろうか。この点に切実な生活からの要望があると思う。六年で尋常が終ったときでさえ中途でやめて小学校さえ出ていない少年少女は、物心づいて周囲を見まわしたとき、無限の悲しさと寂しさとひけめとを感じただろう。その小さい女の子たちが母親になったとき、どんなにか子供にだけは人並の学校を、と希望しただろう。