轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

かいとのはなし

垣内の話

柳田 国男

「民間伝承十二卷八・九號」1948(昭和23)年9月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,985 字 · 14 页

青空文庫

六

つまりはこういった中頃の変化があったゆえに、現在の各地の垣内は、一段と説明しがたいものとなっているのである。

六

垣内の創設者は個人であったはずだが、それを一括して処分したという文書は我々の捜してみた限りにおいてはいたって数が少ない。多分は堺が漠としていたのでだんだんと大きくなり、またその中にはいろいろの権利が挟まり入り組んで、始末がしにくくなっていたためだろうと思う。そうした中においても我々に気づかれることは、紀州や大和の垣内には家地田畑以外に、必ず荒野というものが含まれているのみか、一部の田畠を沽却する場合にも、慣習として野地を取り添えた場合があったらしく、時としてその対価の非常に高いものがある。もちろんこういうのは垣内本来の性質でなく、つまりは墾田奨励の仮装的な政策によって、これが一種の開発権の別名となって来たので、この点はやや大小前後の差こそあれ、荘園その物の発達とよく似ている。否あるいは荘園というものの日本名が、もとはカキツまたは垣内であったのかもしれない。荘も田舎にある持家のことでありその中には、神なびの清き御田屋の垣津田の………といったように、神の田を作るために設けられたものもあろうが、他の多くは臨時の滞留の用意に過ぎなかった。