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キリストしんとのなぐさめ

基督信徒のなぐさめ

内村 鑑三

明治二十四年四月十九日いわゆる……「基督信徒のなぐさめ」警醒社書店、1924(大正13)年2月25日改版<br>“If I can put……「基督信徒のなぐさめ」警醒社、1896(明治29)年12月1日<br>自序「基督信徒の慰」警醒社、1893(明治26)年2月25日<br>第二版に附する自序「基督信徒のなぐさめ」警醒社、1893(明治26)年8月14日<br>回顧三十年「基督信徒のなぐさめ」警醒社、1923(大正12)年2月25日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 51,320 字 · 100 页

青空文庫

しかしてナバールの大公はこの誘惑にうち負けたり、彼は仏国のため士卒のために一歩を譲り、天主教徒の請求を容れ、ヒューゲノー党を脱し、羅馬法王に対し罪の懺悔を呈し、ついに仏王として承認せらるるに至れり、彼の譲退は彼の胸算に違わざる結果を生じ、彼の王位は強固となり、国内平穏に帰し民みな堵に就けり、彼は忠実なるヒューゲノー党を忘れず、ナントの布令(Edict of Nantes)に依て信仰自由を天下に令し新教徒をして政治上ほとんど旧教徒と異なる処なからしめたり、彼の治世は仏国の中興として見るべきものなり、殖産事業の進歩、財政の整頓、外国に対する仏国の輝栄、ともにヘンリー王の事跡として文明諸国の賞讃する処となれり、しかれども彼の仏国のために尽せしはただ一時の治安策なりき、彼死するやリシュリヤ、マザリンの下に仏国は光威を欧洲に輝かせしもこれみな外貌の虚飾にして内に留むべからざる腐敗の醸しつつありしなり、ルイ十四世に至てこの虚勢その極に達し、ルイ十五世は黄金珠玉に包まれながら不快淫風に沈みつつ世を終れり、ルイ十六世に至り仏国革命起り次でナポレオンの世となりその惨怛たる