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「だん」のかいたい

増補 美学的空間

中井 正一

中井正一『増補 美学的空間』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「壇」の解体、生きている空間、言語は生きている、現代美学の危機と映画理論。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 21,324 字 · 44 页

青空文庫

などの言葉が新しく用いられ、やがて「原子力時代」「機械時代」の「エージ」の意味も又意味をもって来るかのようである。

私はこの不思議なとも思える現象を追求して見たくなって、subject なる言葉と、「気」なる言葉の変化の跡を辿って見たことがある。

Subject

subject, Subjekt, sujet なる言葉は、明治以来「主観」と訳されていたが、この言葉を辿って見ると、この言葉の原語自身が、とんでもなく、すでに読み違えられて来ているらしいのである。

もともと、この言葉はギリシア語の υποκειμενον が語源であるが、プラトンでは「下に置かれている」というくらいの意味に使われて、哲学的なものでは未だないのである。アリストテレスが初めて、『形而上学』で、「根柢に置かれてある論理的基体」「変化多い現象の根柢に、不変なるものとして横たわるもの」と云ったような意味をもって使いはじめたのである。

それをラテン語に訳す時、アプレウスとか、ポエチウスが、subiectum と、「下に」(sub)「置かれている」(iectum)とあてはめたらしい。