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たいしょうじゅうにねんくがつついたちよりのとうきょう・よこはまかんたいしんかさいについてのきろく
大正十二年九月一日よりの東京・横浜間大震火災についての記録
宮本 百合子
「宮本百合子全集 第十八巻」新日本出版社、1981(昭和56)年5月30日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 9,429 字 · 19 页
西洋間に尻ばしょりのままとび込むと渡辺仁氏が居らる。倉知貞子叔母、死んだらしいとのこと、国男無事のよし。Aと二人、青山に行けずとまる。
六日
A青山。鎌倉から小南の兄かえり、叔母上、季夫圧死し、仮埋葬にした由
七日
午後A来。荷物半分負うて行く。
八日
自分基ちゃん、歩いて青山に行く。
歩いて林町より三時間かかり青山に来る。やけ野原(イキ坂、神保町、九段)の有様、心を**にす。五番町英国大使館の前に、麹町区役所死体収容所が出来、あらゴモで前かけをした人夫が、かたまり、トタンのかこいをした場所に死骸をあつめて居る。夜、青山の通を吉田、福岡両氏をたずね、多く屋根の落ちかかった家を見る。ひどい人通りで、街中
九日
英男、荷物を持って自転車で来る。夜豪雨。ヒナン民の心持を思い同情禁じ得ず。
A、浅草、藤沢をたずぬ、A、浅草にゆく。さいの弟の避難先、寺田氏の避難先をわからせる。
十日 雨
さい、妹と二人赤羽に行き、到頭弟が北千住に行ったことを確む。
国男自動車で藤沢を通り倉知一族と帰京、基ちゃん報知に来てくれる。自分雨をおかし、夜、二人で、(モトイと)林町に行きよろこぶ。