轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
24 流転の巻
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 159,272 字 · 313 页
それ以上は絶対に擲られぬ秘伝を伝授して上げよう。
頼む――多分、牛若丸が鞍馬山で天狗から授かったのが、そんな流儀だろう。それが実行できさえすれば、明日といわず武者修行をやってみたいものだ。
よろしい、まずお前がその二十七貫を武芸者らしい身なりに拵え、剣術の道具を一組買って肩にかけ、いずれの道場を選ばず玄関から、怯めず臆せず案内を頼む。
取次が出て来たところで、武者修行を名乗って、どうか大先生と一つお手合せを願いたくて罷り出でたと申し出る。
道場の規則として、大先生の出る前に、必ずお弟子の誰かれと立合を要求するにきまっている。その時、お前はそれを拒んでいうがよい。いや、拙者はお弟子たちに立合を願いに来たのではない。直接に大先生に一手合せを、とこう出るのだ。
先方は多少、迷惑の色を現わすだろうが、立合わないとはいうまい。立合わないといえば卑怯の名を立てられる――そこで道場の大先生が直接にお前と立合をすべく、道場の真中へ下りて来る。
南竜軒、ここまで聞いて青くなり、堪らないね、お弟子のホヤホヤにだって歯は立たないのに、大先生に出られては、堪らない。
そこに秘伝がある――大先生であれ、小先生であれ、本来剣術を知らないお前が、誰に遠慮をする必要があるまいもの、いつも祭文でする手つきで、こう竹刀を構えて大先生の前に