轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
たいへいようらいげきせんたい
太平洋雷撃戦隊
海野 十三
「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1933(昭和8)年5月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 11,885 字 · 24 页
丁度その側に「猿飛佐助」を夢中で読んでいた三等兵曹が、あわてて立ち上ると、パイプを耳にあてて聞きました。何だか向うから怒鳴っている声が洩れて聞えます。
「はいッ、判りましたッ」
パイプをかけて、一同の方に向いた兵曹は厳格な顔付で叫びました。
「兵員一同へ艦長から重大訓令がある。直に発令所へ集合ッ!」
皆、手にしていたシャツも手紙も、素早く箱の中へ片付けると、ドヤドヤと立ち上って発令所の方へ駈足です。何しろエンジンとエンジンの間をぬけ、防水扉のところで頭を打ちつけそうになるのをヒョイとかがんで走りぬけるのですから大変です。あわてると駄目です。
宣戦布告の無電
雷撃隊の任務重し!
発令所には、さっきまで司令塔にいた艦長と先任将校とが、いつの間にか儼然たる姿を現しています。そして艦長の清川大尉の手には、一枚の紙片が、しっかと握られています。
「全員集合しましたッ」
当直将校が報告をいたしました。
「気を付けッ」
一斉に、サッと、全員は直立不動の姿勢をとりました。何とはなしに、激しい緊張が全身に匍いあがってきて、身体が細かく震えるようです。
艦長は、一歩前へ進みました。