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おううほくぶのせっきじだいぶんかにおけるこだいシナぶんかのえいきょうについて
奥羽北部の石器時代文化における古代シナ文化の影響について
喜田 貞吉
「民族 第二巻第二号」1927(昭和2)年1月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 9,885 字 · 20 页
、第3水準1-87-87)に比するに、大きさにおいて遙かに小さいものではあるが、しかしその意匠が本来※(「王+夬」、第3水準1-87-87)から来たものであることはほとんど疑いを容れなかろう。しかして自分は、その起原はやはり奥羽北部にあって、それが耳飾として普通に使用せられたがために、遠く近畿・中国あたりまでも伝播するに至ったものと解せんとするのである。
この※(「王+夬」、第3水準1-87-87)状耳飾と関聯して紹介すべきものは、これも故真崎翁の蒐集品のうちに、径一寸七分の小璧のあることである。円形にして厚さ一分弱中央の穴の径四分強、暗緑色の光沢あるもので、羽後北秋田郡八幡岱新田村〔(合川町)〕の出土とある。しかもその縁に近く一小孔を穿ってあるのは、璧の本体を忘れて、右の玉斧や曲玉などと同じく、懸垂に便したものであろう。しかして自分は、これをもってもとはシナ伝来の璧から意匠を得て、わが地において製作したものと考えるのである。
「第二図 青森県甲地村蓼内出土の鬲状土器」のキャプション付きの図
第二図 青森県甲地村蓼内出土の鬲状土器
次に紹介すべきは写真第二図の鬲状の土器である。