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おううほくぶのせっきじだいぶんかにおけるこだいシナぶんかのえいきょうについて
奥羽北部の石器時代文化における古代シナ文化の影響について
喜田 貞吉
「民族 第二巻第二号」1927(昭和2)年1月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 9,885 字 · 20 页
高さ五寸六分、横の径五寸五分、発見地は青森県上北郡甲地村〔(東北町)〕字蓼内の黒志多という所で、小川原湖の沿岸、表面下四尺ばかりの処から、他の津軽式土器、石鏃、石錐などとともに発掘されたものである。従来もいわゆる津軽式土器の中には、小さい四つ足を有するものが発見せられている。その中にはその足がわずかに疣状をなすに過ぎないものもあるが、しかもその四つ足あるものには、普通に津軽式土器に見る類のものとは趣を異にして、しばしばシナの古銅器に見るような文様を附したものが少くなく、自分はそれをもって、シナ古代銅器から意匠を得たものではなかろうかと推測してみたのであったが〔(本巻六九頁)〕、今この写真の三つ足土器を見るに及んで、全然シナ古代の鬲を摸したものに相違ないとの確信を得るに至ったのである。
「第三図 秋田県荒巻村後山出土の扁鐘型小土器」のキャプション付きの図
第三図 秋田県荒巻村後山出土の扁鐘型小土器
今一つは、第三図写真の扁鐘型小土器である。高さわずかに一寸四分、口径長い方で一寸三分、短い方で九分五厘、小玩具ともいうべきほどのものではあるが、その形が先秦時代の扁鐘に似ているが面白い。