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じょせいしゅうひょう
女性週評
宮本 百合子
「東京朝日新聞」1940(昭和15)年6月20、29日号、7月6、13、20日号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,173 字 · 7 页
けれどいかつい新品を身につけて不思議もなさそうな面ざしであった。この初夏に一反百円のお召単衣はおどろくに足りないもののように現れていたし、レース羽織というものも出来た。
それらはいずれも、金はあるところにはあるもんなんですよ、と声に出してささやいているようであった。
婦人挺身隊
贅沢品の製造がとめられることになり、贅沢を警告する任務が精勤の婦人挺身隊にゆだねられることになった。
この日本で、女の贅沢をひかえさせるために女の挺身隊がいるなどとは、何と情ないことだろう。今の時代に目にあまる贅沢などというものは、つまり女が社会を見ている眼の狭さ、小ささ、愚かしさを語るだけのものだ。ひとの儲ける金を浪費する女の感情のだらしなさが映っている。
素人の女が玄人っぽいまねをするという近頃の一部の傾向も、その機会にあたっているのである。
婦人と読書
相変らず本がよく売れている。女のひとも本をよけい読むようになったのは嬉しい。
けれども、本をよむ婦人の何割が未婚のひとで、その何割が家庭をもっている婦人たちだろうか。妻たちよ。母たちよ。肉体のいよいよ永い若々しさへの努力とともに、精神の若い弾力を保つ心がけこそ、新しい日本の女性の美の必要であると思う。