轻松读懂日语经典作品
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すきなまげのことなど
好きな髷のことなど
上村 松園
「大毎美術 第九巻第五号」1930(昭和5)年5月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,440 字 · 7 页
私の二十二、三の頃、明治三十年頃になりますと、その頃男の人が、黄八丈の着物に黒縮緬の羽織を着ることが流行りました。松年先生や景年さんなど、皆そうした風をしていられたものです。
はわせと桃割
私の家は四条通りの今の万養軒のあるところで葉茶屋をしていましたが、私の十九の時火事で焼けました。粉本や写生など皆焼いてしまいました。その向いの、今の今井八方堂さんのお店が、小町紅でした。お店に人が並んで、小皿にせっせと紅を刷いていると、いつも田舎から出て来た人が買いに集っていたものです。町の娘さんたちも買いに来ました。その頃の娘さんたちがよくはわせに結っていたのを覚えています。はわせというのは、今の鬘下地の輪毛を大きくしたもので、鬘下地に較べるとズッと上品なものです。
その頃桃割を結っている娘さんもありました。桃割もいいものだけれど、はわせに較べるとどこか味がない気がします。
揚巻
日清戦争頃から明治三十年前後にかけて揚巻が流行りました。先年鏑木清方さんが帝展に出された「築地明石町」の婦人が結ってたのがそれですが、今でもあいさにあれを結った人を見受けることがあります。