轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

おんなけいず

婦系図

泉 鏡花

「やまと新聞」1907(明治40)年1~4月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 172,760 字 · 343 页

青空文庫

寝床の上に端然と坐って、膝へ掻巻の襟をかけて、その日の新聞を読む――半面が柔かに蒲団に敷いている。

これを見ると、どうしたか、お妙は飛石に突据えられたようになって、立留まった。

美しい袂の影が、座敷へ通って、母様は心着いて、

「遅かったね。」

「ええ、お友達と作文の相談をしていたの。」

優しくも教頭のために、腹案があったと見えて、淀みなく返事をしながら、何となく力なさそうに、靴を脱ぎかける処へ、玄関から次の茶の間へ、急いで来た跫音で、襖の外から、書生の声、

「お嬢さんですか、今日の新聞に、切抜きをなすったのは。」

紫

五十二

お茶漬さらさら、大好な鰺の新切で御飯が済むと、硯を一枚、房楊枝を持添えて、袴を取ったばかり、くびれるほど固く巻いた扱帯に手拭を挟んで、金盥をがらん、と提げて、黒塗に萌葱の綿天の緒の立った、歯の曲った、女中の台所穿を、雪の素足に突掛けたが、靴足袋を脱いだままの裾短なのをちっとも介意わず、水口から木戸を出て、日の光を浴びた状は、踊舞台の潮汲に似て非なりで、藤間が新案の(羊飼。)と云う姿。

お妙は玄関傍、生垣の前の井戸へ出て、乾いてはいたが辷りのある井戸流へ危気も無くその曲った下駄で乗った。