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がくせいのぎのうときんろうたいしゅう
学生の技能と勤労大衆
戸坂 潤
「関西学院新聞」1936(昭和11)年8月8日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,445 字 · 13 页
大衆は学生に対して(馬鹿書生は別として)この知能的技能者を求めている、大衆自身の未来の社会のために、この要求の前に学生生活の見透しとモラルとは明々白々ではないかと思う。
◇
以上、私は方々で書いたり云ったりして来たことであるが、最後に一つのことを之につけ加えたい。夫は学生にとっての自意識と大衆性との結びつきである。と云う意味はこうだ。学生は一種の知能分子である。知能=インテリジェンスの特色は、夫が最も自覚され易いと云うこと、自意識を必然的に随伴するということだ、かくてインテリゲンチャにとっては自意識なるものがいつも正面に押し出される。だからかつて「知識階級論」が行われた頃、文士達は自意識と云うもので作品の人間的知能を云い現わそうとしたものだ。それはそれでよいのだが、併し自意識に於ける自分、自我と云うものが何かが分っていなければ危険この上もないのである。朕は国家であると云ったルイ十四世のようなのも自我なら、一切の事実は自分の観念に過ぎぬと考えたバークリも自我だ。自意識も大切だが自分を自覚するこの自分が抑々如何なる自分かがもっと大切だ。学生はインテリゲンチャとして、自意識が濃厚だ、併し学生の「自分」