轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

うちゅうせんぺい

宇宙尖兵

海野 十三

「新青年」1943(昭和18)年7月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 35,974 字 · 72 页

青空文庫

わしたちは、絶えず統領から助言をうけ、命令を受取っている」

「すると、その統領なる人物は、ドイツ本国にいるのですね」

「いいえ、ドイツの占領地帯である某高山地方におられる。そこには世界一の天文台と気象台と通信所などがある。尤も統領は、時にベルリンへ出かけて、政府の首脳部と会談することもあるが……」

「その統領は、どういう理由で、こんどの宇宙旅行を計画したのですか。これはぜひともいってもらわにゃなりませんよ」

僕は鋭く斬込んだ。

「そうだ、それだ。今日わしと諸君との会見の要点も、そのことにあると思う」

と、リーマン博士は案外にも僕の申し入れを全面的に承諾して、

「但しこのことは今後一定の時期まで、報道は禁止とするが、大事な点だから、諸君は了解して置いてもらいたい。先に要点だけをいえば、われわれが棲んでいる地球は今、われら人類だけによって支配されているが、それが近頃他から脅威をうけんとしているのだ」

「他とは何者ぞや」

僕は黙っていられなくなった。

「他とは、目下のところ何物なるや不明である。しかし今もいったように、地球上の生物――もちろんわれら人類も総括してこれを地球生物というが、それではない他の何者かである」