轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
こばやしひでおとび
小林秀雄と美
中谷 宇吉郎
「小林秀雄全集月報第五号」新潮社、1956(昭和31)年4月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,137 字 · 7 页
測定には必ず誤差が伴なっているので、どんなに精密に測っても、その精度の極限のところには誤差がある。機械がもっと精巧になっても誤差が先へ進むだけで、真の値は決して得られない。それで必要とする精度の範囲内の測定が出来れば、それを本当の値として、皆で認めておくのである。
ところが実際の測定値は、観測者によって皆ちがう。測定の誤差がはいるからである。それ等をどう調節して、「皆で認める」値を出すかというに、一番簡単なやり方は、各測定値の平均値をとる方法である。すなわち民主主義が、科学の場合にも、その基調には、はいっているのである。
しかし資料が完全に揃っている場合には、単なる平均はとらず、「重みをつけた平均」をとることになっている。すなわち二倍の信用度のある測定値と、一倍の信用度のものとを平均する場合は、前の値を二倍してそれに後の値を加え、その合計を三で割ったものを、平均値とする。信用度は一つの測定についての誤差の分布状態から決める。選挙でいえば、特定の人に、二票なり三票なりを与えて、投票させるようなものである。
美の世界についても、同様なことが考えられそうである。