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しょうねんれんめい

少年連盟

佐藤 紅緑

「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页

青空文庫

だが、これはだれもがボートをあやつる知識と熟練にかけているのでしかたのないことだ。うららかな春光をあびてぼくらは湖の南端をさしてすすんだ。ゆくこと八キロメートルあまりにして湖の南端に達した。日はまだ高かったが、いそぎ旅でもなし、ここで一泊することにきめた。とちゅう大がもを射とめたことはなんとなくさいさきがよい。晩飯はこの大がもですました。

十月十一日、未明に出発、湖畔にそってすすむ。たちまち一個の砂丘に達した。丘上に立って左右をながめると、一方は湖が鏡のごとくひらき、他方には無数の砂丘が起伏連綿とつづいている。

「こんな砂丘ばかりだったらたいへんだぞ、食糧を求めるに困難する」

と兵糧係のグロースが心配そうにいった。

「なにだいじょうぶだ」

とぼくはとにかくすすむことに決心した。一方は湖だし、いまさらひきかえすことも残念だ。ゆくにしたがっていよいよ丘陵が多くなった。一登一降、骨の折れることおびただしい。どうやら地面の光景は一変した。十一時に湖のひょうたん形に入りこんだ小さな湾に達した。ゆうべの大がものあまりをひらいて昼食にした。とにかくもういっぺん地形を正確に知る必要がある。