轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しょうねんれんめい

少年連盟

佐藤 紅緑

「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页

青空文庫

湾の上はうっそうたる森のはしで、これからすすもうとする東北二方は、まったくこの大森林におおわれている。ぼくはグロースのかたをたたいていった。

「おい、天は兵糧係グロース君に無限の宝庫をあたえた」

一同は勇気百倍した。案のごとく林中には、だちょう、ラマ、ベッカリー、および、しゃこ、その他の禽獣が無数にすんでいる。グロースは晩餐をにぎわすといって、さかんに鉄砲をうった。とうとうえものをひとりでは持ちきれなくなって各自が分担した。この宝庫は本島内の他の諸林にゆずらないと思う。六時ごろ、一すじの川のほとりに出た。いよいよ露営だ。と、テント係のイルコックが、とんきょうな声をはなった。

「ヤアヤアだれかここに宿ったやつがあるぞ」

見れば大樹の下にたき火のあとが、黒々とのこって、燃えさしの枝が散乱している。

「何者だろう」

一同は不安に顔を見あわした。ふいに何者かの襲撃を受けないともかぎらないので、ふたりずつ交替に休むことにした。

×        ×        ×

八ヵ月以前富士男が次郎とモコウをしたがえて、失望湾をくだらんとする前夜、露営した同じ樹下に、八ヵ月後分離した四人が、別に新たに居を定めようとは、だれが予想しえよう。